9.赤ちゃんの睡眠のこと

投稿日 : 2024.10.15


赤ちゃんはよく眠るもので、乳をのむときにだけ目を覚まし、飲み終わればまた寝ます。

生後3~4週間になると、乳をのむとき以外に15分ほど目を覚ますようになります。その後は少しずつ起きている時間が長くなります。

10か月から12か月になっても起きている時間より寝ている時間の方が長く、2~3歳の子供では夜は10時間から12時間、昼間に2~3時間は寝ます。

3歳を過ぎれば昼寝もせず、夜の睡眠時間は少しずつ短くなるのが普通です。

ストレスが少なく元気な子の場合、睡眠時間は7歳で10時間から10時間半、8歳では9時間から10時間、12歳になれば9時間、14歳では8時間です。

幼児の睡眠は大切ですから静かで清潔な部屋で、できるだけ静かに十分に寝かせましょう。また寝かせ方は顔を明るい方に向けず、水平に横たえ、頭を少しだけ高くします。

母親が赤ちゃんの添い寝をするのはよくありません。どうしてかというと、若くて経験の薄いお母さんはつい一緒に寝てしまい、乳房で赤ちゃんの鼻をふさいで息が詰まっているのに気づかないことがあり、昔からやってはならないこととされています。

さて、赤ちゃんは健康なときは、上を向いて両手を曲げこぶしを首のあたりにおいて目を閉じて寝ます。しかし、もし病気であればよく寝ないとか、寝ずに身体をしばしば動かすものです。

そのようなときはよく注意して、服が厚すぎないか、きつくないか、部屋が暖かすぎないか、食べさせたものが適当だったか、食べすぎではないか、足らなくはないか、そのほか病気の可能性はないかなどと気を付けましょう。

2歳から6歳ほどの子供では、このようなことのほかに強い神経の興奮(空想、恐怖など)が原因になります。

勉強をさせられる子供がよく寝られないことの多くは、筋肉の不摂生(運動不足)や読書や勉強のし過ぎです。