17.母乳を避けるべき場合

投稿日 : 2024.10.15


母が我が子に自分の母乳を飲ませられないことは、とても悲しいことです。それは主に次の場合です。

1)母乳が出ない場合
2)母乳は出るが乳児の発育が悪くて飲めない場合
3)生母が虚弱な場合や貧血、梅毒、結核、脚気などが重い場合
4)乳頭の形状が悪くて飲ませられないとか、乳房に病気がある場合
5)乳児が健康でも、母乳が出すぎて母親が衰弱している場合
6)生母が再妊娠の時

その他にも、いろいろな事情による例として、離婚によって授乳がかなわない場合も度々あります。

また、近頃のような社会では、種々の理由で、奥様と呼ばれる中流以上の婦人は概して体が弱く、精神的に過敏なために子供に自分の乳を飲ませないという悲しい例も多々見受けられます。これにはいろいろな原因があるでしょうが、とにかく奥様が付くとどうみても身体が弱そうです。おそらく運動や肉体を動かす作業が少ないからだろうと思います。下女を減らして自分が拭き掃除などをされるのがよろしかろう。

女子の教育にも注意がいります。特に思春期前後は注意がいります。学問や知識を磨くために精神を込めると、いきおい運動不足になります。これは男女ともに同じです。女性は子供を産むという大切な役目もあるのですから、特に運動に留意することが大切です。西洋のことわざに「婦人の健康は国家の健康」というものがあります。この通りでしょう。