18.乳母の選び方

投稿日 : 2024.10.15


乳母の選び方はなかなか難しいもので、いろいろな事情で理想的な乳母は得難いものです。しかし、母乳を与えられない事情があったりするときには、やむを得ず乳母を探さなくてはなりません。それだけでなく、小児の身体次第では、どうしても母乳でなくては育たない場合がよくあるのです。

乳母の選び方は医者に相談するのがいいのですが、一応一通りは知っておきましょう。

1)乳母は健康で顔つきもよく、結核、梅毒、ハンセン病、腺病、眼病、精神病、そのほか内臓に問題がなく、皮膚病もなく、貧血や口内が清潔で虫歯がないこと。

2)乳房は俗にいうたれ乳ではなく、さし乳で乳房の形がよいもの、また適当に絞ると乳がいくつもの筋となって噴き出すこと。

3)年齢は18 歳から32 歳で、生母とおおよそ同じ時期に分娩した人で、その子も健康に育っていて、なるべく一児を育てて子供の扱いの経験があること。

4)性質は賢くて沈着、清潔好きで、なるべく血筋がよく、地方から出てきた人が望ましい。

5)乳の品質の検査は医者に頼むこと。