22.牛乳の飲ませ方

投稿日 : 2024.10.16


乳児に牛乳を飲ませるには、主に哺乳器を使います。

これはいろいろな種類がありますが、次の図にあるような3種類の形をしています。哺乳器.jpg甲は通常使われるものです。乙はハの部分のガラス管にくぼみがあってそこに細いガラス棒が入れられ、牛乳が逆流しないようになっています。これは母乳から急に牛乳に変えるときに、ゴムの吸い口に慣れていない子に便利です。丙は、洗いやすく年長の小児用です。

哺乳器は乳の滓がついて不潔になりやすのでよく洗ってください。乳をのませた後は必ず管や乳頭を洗い、瓶は砂を入れて洗い、さらに湯で洗い、さかさまにおいて乾かしましょう。(この時砂の代わりに散弾銃の球を使てはなりません。鉛の中毒を起こすことがあります)

哺乳瓶は2本用意して交互に使うの便利です。特に夜母親が寝ていて急に子が泣き出した時などには哺乳瓶が清潔でない場合ありますから、予備が必要です。

飲み残したものをもう一度飲ませないようにしましょう。また乳頭を汚い口で吸ってから与えたり、汚れたところに置いたりしないように。母や看護者が口を付けた乳頭は湯で消毒してください。

乳の温度はぬるま湯(摂氏37~8度らい)で冷たすぎたり、熱すぎたりしないように。特に冬は温度の調整が難しいので十分を付けましょう。

寒いときは早く冷めるのでフランネルに包みましょう。授乳間隔は2時半から3時間かけますが、母乳と違ってそれより短くしないように。牛乳は母乳より消化遅いからです。

一回の授乳にはおよそ1分から20分ほどかけて行います、飲む分量の方は子供が自分決めます。哺乳に慣れた子は基準より多く飲むものです。ただ、その子の性質や強さによて多少違いが出ます。ですからどの程度飲ませるかは判断が難しいものです。

ウッヘルマンという人の説では、およそ次のようになります。初日 45~50g、2日目 150g、3日目 200g、4日目 260g、5日目 325g、6日目 360g、7日目 390g、8日目 415g、9日目 430g、10日目 435g、第3週 520g、第5週 650g、第10週 800g、第20週 915g、第30週 975g、第35週 1020g、第40週では2000g 

これはあくまで一つの例で、実際はこれより増減があります。