24.練乳(コンデンスミルク)、缶乳

投稿日 : 2024.10.16


練乳は牛乳から水分を取って多量の砂糖を加えたものです。主に欧米から輸入されますが、最近は日本でも製造しており、実に数十種もあります。

しかし、これで小児を育てようとするときには十分注意が要ります。もし不良なものを飲ませばすぐに胃腸が損なわれます。これは牛乳がないところや牛乳を保存するためにできたものですから、牛乳より劣るものです。

日本ではまだ生の牛乳を信用する状況ではないので、場合によっては練乳の方が小児に向く場合もあるので、今でも使われることがあるわけです。今入手できるものでは、米国製の鷲印のものがいいのですが、最近はこの偽物があり、また輸入品でも悪いものがあります。

そこで、まず色が真っ白で、舐めると舌触りが滑らかで塊がなく、香りのよい小児の胃腸を損ないものを選びましょう。小児に飲ませる場合には糖分が非常に多いので、十分薄める必要があります。


次は一つのガイドラインです。
1か月:22倍
2か月:21倍
3か月:20倍
4か月:19倍
5か月~7か月:18倍
8か月:17倍
9か月~10か月:16倍
11か月~12か月:15倍


日本で牛乳が使われなかった時代では、もち米の粉、米の粉から作った乳粉で小児を育てていて、今でも時々見ますが、これは避けましょう。

西洋でもいろいろ工夫して乾燥牛乳と乳粉を混ぜて代用品を作るのですが、どれもいい結果が出ていません。その中で、コステル氏の小児粉などはよさそうですが、どれも澱粉を含んでいるので、歯が出てからの栄養食品と言えるものですので、新生児にはよくありません。