39.骨や筋肉の発育と養生

投稿日 : 2024.10.17


小児の骨は血管が多く、柔らかくて曲がりやすく、また病気にもかかりやすいものです。また、筋肉も非常に弱いです。

幼児が立ち上がったり歩き始めたりする時期は、発育の状態によって早かったり遅かったりします。立つのが早い子は生後5~6か月ごろから、歩き始めるのは満1歳前後が一般的ですが、8か月で歩く子もいます。

以下に発育の目安を示します。

子供の動作.jpg

骨や筋肉は小児の発育に合った方法で養生することが重要です。母乳で育った子どもの方が、人工乳で育った子どもよりも歩き始めるのが早いことが多いです。

また、身体や手足が自由に動かせるように配慮することも大切です。

乳児の骨や筋肉は非常に弱いため、生後5か月まではできるだけ横抱きにし、長時間の縦抱きは避けるべきです。また、無理に座らせたり、起こしたり、歩かせたりすることは避けましょう。すべては自然の成り行きに任せるのが最善です。

ただし、這い始めた時期には落ちないように注意し、つかまり立ちや歩き始めた際には危険を避けるための配慮が必要です。

小児の手足は弱いので、無理に手を引いて起こすことは危険です。

小児を起こす際は、必ず両手をわきの下に入れてサポートしましょう。

年長の子どもには、空気がきれいでほこりの少ない、樹木の多い場所で体操やボール投げなどの適度な運動を行うことが必要です。