31.小児が急病になったときの心得
投稿日 : 2025.03.05
1)ひきつけを起こしたとき
小児はよくひきつけを起こします。これにはいろいろな種類がありますが、まず、通常は手足が硬直し、頭が後ろに反り、口を閉じ、眼球が上や横を向くことが特徴です。
ひきつけは多くの場合、突然に発生するため、父母や保護者は慌ててしまうことが多いです。重要なのは、まず冷静になり、すぐに医師に連絡するとともに、応急処置を施すことです。
最初に行うべきことは、衣服を緩め、冷水を顔や胸に吹きかけたり、足にからしを貼ったりすることです。
高熱がある場合は、氷嚢を頭にのせ、さらに胸には氷水で冷やした湿布をあてます。また、便が出ない場合は浣腸を施し、換気の悪い部屋では窓を開けて、医師を待ちながら環境を整えましょう。
慌てて薬を与えたり、よくわからない治療法を試すことは避けましょう。ひきつけは、急な発熱や、胃腸の病気、脳の問題などが原因で起こることが多いです。
2)息が苦しくなったとき
小児は夜間に突然息が苦しくなり、窒息しそうになって両親を驚かせることがあります。
この多くは、気温の急変により喉に腫れができることが原因で、仮性クループ(犬の遠吠えのような咳を伴う)と言われます。息がしづらくなることがあります。
このような場合、すぐに医師を呼ぶ必要がありますが、寒い時期には、部屋で鍋などを使って湯気を出し、空気を暖かく湿らせることが効果的です。また、首に暖かい湿布を巻き、吸入器があれば、食塩水を100倍に薄めて吸入を行います。
静かに衣服を緩め、身体を斜めに抱きかかえて、息をしやすくしましょう。
3)怪我
怪我で出血がひどい場合は、まずきれいな白木綿(ガーゼ)を使って止血します。頭を打った場合は、安静にさせて冷やし、すぐに医師を呼びましょう。
4)急に発熱したとき
まず、頭を冷やし、すぐに医師を呼びましょう。放置すると、痙攣を引き起こすことがあります。
5)異物を飲み込んだとき
小児はおもちゃを飲み込むことがよくあります。もし喉に詰まった場合は、すぐに指で取り出しましょう。飲み込んだ場合は、医師に診断を受け、下剤を使わないようにしてください。下剤を使用すると、大便と一緒に飲み込んだものが出てしまい、問題が解決しないことがあります。
6)水に溺れたとき
子供は水に溺れることがありますが、特に女性が救助するのは難しいことがあります。
育児者が救急法を心得ていることは非常に役立ちますので、ここでその方法を説明します。
救助者は、なるべく裸になり、溺れた子供に抱きつかれないようにしましょう。
水から引き上げたら、手で口や喉に入った砂や泥を取り除きます。次に、子供を上半身裸にし、腹を下にして寝かせます。衣服を枕のようにして腹の下に入れ、手を額の下に置いて口を地面に着けます。
その後、2〜3回、約3秒間、背中から肋骨の下部を圧迫して、水を吐き出させます。
その後、身体をひっくり返してすぐに人工呼吸を行います。同時に医師に連絡し、毛布や乾いた服を準備しておきます。呼吸が戻ったら、身体を温め、毛布にくるんで寝かせます。
人工呼吸は仮死状態の人に行う救命処置です。まず衣服を取り、身体を伸ばして上向きにします。衣服などを使って枕のようなものを作り、腰部分に入れて胃を少し高くします。
介助者は布で指を巻き、舌を挟んで口から引き出します。もう一人は、腰部分に膝をついて両手で胸部を圧迫し、肺から空気を押し出します。
約2〜3秒圧迫し、すぐに手を離して、約3秒後に再び圧迫を繰り返します。1分間に約10回繰り返します。
呼吸が戻った場合は、作業を止めて様子を見ますが、呼吸が深くならない場合はすぐに再開しましょう。その間、冷水を左胸のあたりにかけたり、アンモニア水を嗅がせたり、ワインを与えたりすることも可能です。
寄生虫のこと
小児の胃腸には寄生虫がわきやすいです。最も多いのは回虫で、通常は1〜2匹ですが、多くなると腹痛や吐き気を引き起こすことがあります。
私は6歳の子供で、1週間に86匹の回虫を排泄した例を見たことがあります。そのため、時々虫下しを与えることは良い予防策です。
ChatGPT:
この記述について、現代の医学的観点からコメントします。
ひきつけを起こしたとき
現代医学では、小児のけいれん(ひきつけ)はしばしば高熱(熱性けいれん)や神経系の問題、代謝の異常などに関連しています。けいれんが起きた際には、慌てず、子供を安全な場所に移動させて頭を保護することが最も重要です。衣服を緩めるのは適切ですが、冷水を顔や胸に吹きかけることやからしを使うことは現在では推奨されません。冷やす方法としては、氷嚢を使って冷却することや、医師の指示に従うことが一般的です。また、浣腸や不明な治療法を試すことは避けるべきです。けいれんが長時間続く場合や初めての発症であれば、迅速に医療機関を受診することが重要です。
息が苦しくなったとき
現代では、「仮性クループ」は通常ウイルスによる感染が原因であり、呼吸困難を引き起こすことがあります。湯気を利用した湿度の調整(蒸気療法)は効果的とされていますが、首に湿布を巻くことや吸入器を使用する方法も現代のアプローチとしては有効です。喘息や気道閉塞に関連する場合もありますので、これらの症状が現れた場合は医師に連絡し、必要に応じて吸入薬を使うことが推奨されます。
怪我
怪我や出血に関して、現代の処置方法も基本的に同じですが、適切な止血や冷却の方法、そして専門的な治療が必要です。頭を打った場合には、軽微な外傷でも脳震盪などが心配なので、早期に専門医の診察を受けることが勧められます。
急に発熱したとき
発熱自体は多くの場合、免疫系が働いている証拠ですが、高熱が続く場合やけいれんを伴う場合には、早急に医師に相談することが重要です。現代では、体温を下げるための冷却法としては氷嚢ではなく、軽く湿らせたタオルや解熱剤の使用が推奨されます。
異物を飲み込んだとき
小児が異物を飲み込んだ場合、特に喉に詰まった場合には、無理に取り出そうとせず、専門的な救命処置を受けることが重要です。現代では、むせたり苦しそうにしたりした場合は、ヒポクリティック法(背中を叩く、気道を確保する)を試みることが推奨されます。下剤の使用は、異物が腸に到達した場合には慎重に対応が必要で、医師の指導を仰ぐべきです。
水に溺れたとき
溺れた場合、最も重要なのはすぐに水から引き上げ、人工呼吸を開始することです。現代では、溺れた際にまず確認すべきは呼吸の有無であり、人工呼吸は必須です。溺れた水を吐き出させることよりも、気道を確保し、すぐにCPR(心肺蘇生法)を行うことが推奨されます。冷水をかけたり、ワインを与えたりする方法は、現在の救命法には含まれません。
寄生虫のこと
現代医学でも、小児の回虫症は一定の地域で発症することがありますが、虫下しは過剰に使用しない方が良いとされています。過剰な投薬や頻繁な虫下しの使用は健康に悪影響を与えることもあるため、適切な診断と治療が必要です。
総じて、現代の医学では、当時の方法に比べてより安全で効果的な手当が行われるようになっています。特に応急処置や治療法については、過去の方法をそのまま実践するのではなく、常に最新の医療情報を基にした対応が推奨されます。
子供が夜中や休日に急病になる傾向についての問答は次のぺーじにあります。
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