5-a 補足

投稿日 : 2021.12.18


一個の電子による電気分極の振動を表すニュートンの運動方程式は次の式で表されます。equation(399).png
ここでmは電子の質量、eは電荷です。なお、ここでは簡単のために摩擦の効果は無視しています。
今 equation(401).pngのように振動するとすると、rは次のように表されます。equation(403).png
この式の両辺にeを掛ければ、分極を次のように表すことができます。equation(400).png
このような分極の集団が一体となって周波数ωで同じ位相で振動すると考えると、物質全体としてのマクロな分極はミクロな分極の密度をρとして、次のように表されます。equation(402).png なお、pはベクトルですから、向きがバラバラではPは生まれません。
これから、電気変位Dが次のように得られます。これはεEとも表現でき、εはその物質の誘電率で、屈折率の二乗とも表現できます。equation(410).png

マックスウェル方程式によれば、983ea50f76868100d412e153480584918fece086.png なので、次の関係式が得られます。equation(405).png
従って、この関係式を満たす解は、ε=0つまり、equation(407).pngと、equation(406).pngがあることがわかります。
前者は横波を表し、εがゼロですので、equation(411).pngを考慮して、屈折率nについて次の関係式が得られます。equation(393).png

ここで、d41b41276364248120681af685a4f149a8cd2788.png と決めています。一方後者のequation(406).pngを満たす波は、波の進む方向kとEが並行ですから縦波になります。この波の周波数はequation(416).png から求まりますが、equation(417).pngですので、32fdf51066e792aa57e090615cb5614fb6fbec49.pngとできます。