8月も20日を過ぎて

投稿日 : 2022.08.23


昼間の長さや日差しの角度の変化が明らかに感じられるこの頃、奈良での暗殺事件を発端に、戦中・戦後から続いて来た日本政治や社会の暗部があれこれと、いきなり私たちの目の前に吹き出て、諸事の背景として根深くあったことが感じられます。これらを私たちの社会がどのように浄化して先に進めるかは、今のところ見透せない状況です。

一方、ウクライナの戦争は激戦が続いています。まるで兵器の性能比べに多くの命が失われているような感もあります。また戦況が徐々に変化して、ウクライナ側はクリミア半島の奪還を表明するようになっています。

ロシアは「いざとなると核兵器を使うぞ」といってはみても、そう簡単には踏み切れないもので、核兵器は高価で手間のかかり過ぎる張り子のトラであることが結局分かれば、今後の世界情勢にどのようにその影響が出るのかは興味深いものです。

Bogdan Frymorgenの投稿は今のところ今月は2回にとどまっています。

8月13日 Ten autobus jedzie dalej

著者はマリウポルのバス停の写真に写る人々の寡黙な表情を描写しています。

『互いのことを知らない しゃべらない。彼らは、まるでそこにいないかのように、ぼんやりと遠くを見つめている。この写真をパソコンで見たとき、私は固まった。旅人の背後には、焼け焦げた眼窩のある住宅街の残骸がそびえ立っている。灰色の空が見えるだけで、まったく生きた心地がしない。その人たちの年齢層はさまざまだ。最年少の10代の少年は、同僚が口笛を吹いているのか、肩越しに見ている。上品に整えられたヘアスタイルの女性は、もしかしたらどこかの教授かもしれない』

あのめちゃくちゃに破壊された街に、人々がこのように住んでいて、バスが来る。米軍の空襲で焼け野が原になった街に、筆者の身内が歩いていたように。この投稿の2日後は8月15日です。

『ミンスクでは判決が相次いでいる。私は言葉の意味を大切にしようと思っているので、司法という言葉は使わない。

コンスタンチン・イエミルロビッチは16年、ヴィタリー・ミンケヴィチは15年、イーゴリ・コズロフは14年、ナデージダ・ポルキナは2年、ナタリア・ケドも同じ刑に処された。ロシアのウクライナ侵攻後、南へ向かう軍事輸送を阻止するためにベラルーシの線路を取り除いていた人たちです。

ベラルーシで起きた大規模な抗議デモからちょうど2年が経った。警察によって残忍に叩かれたあの勇敢な人々を覚えているだろうか?

デモは長く続いたが、ついに鎮圧された。逮捕された人々は、国外追放を避けるためにパスポートを燃やした』

『逮捕された人々は、国外追放を避けるためにパスポートを燃やした』は、『国外逃亡を防ぐためにパスポートを燃やされた』ではないかとも思えます。

『ヨーロッパは暑い日が続いている。昨日、久しぶりに干ばつ状態が宣言された。地球は唐辛子でできた惑星に似ている。川や湖が消えていく』

大干ばつや洪水、ソウルの半地下住宅の水没、地下鉄の浸水。日本でも相変わらず水害の風景が繰り返されます。人間は斯くも学習のできない生き物なのか? コロナウイルスたちが嘲笑っているようなこの頃です。

8月22日 Już prawie pół roku (もうすぐ6か月)

『ロシアの超右翼思想家の娘、ダリア・ドゥギナが死亡した。彼女が乗っていた車が宙に舞い、炎上したのだ。父親のアレクサンダーが運転する予定だったが、直前になって気が変わり、別の車に乗り込んだ。彼はおそらく攻撃のターゲットにされたのだろう。彼はロシアによるウクライナ侵攻を擁護する一人である。彼は、ロシア・アジアとリベラルな西側諸国との最終的な衝突を夢見ている。インターネットに掲載されたビデオには、燃えているトヨタの車(*筆者がYouTubeの動画を見る限り、ナンバープレートやトヨタのロゴは消されているように見えます。ロンドンでは見えたのでしょうか)が映っている。アレクサンドル・ドゥギンは道の真ん中で頭を抱えて立っている。父親と同じ考えを持つ若い女性が殺された。運命は選ぶことができたが、見ての通り、選びがたくなっている』

『ロシア当局は、この攻撃の犯人をすぐに特定した。彼はウクライナ人で、12歳の娘を連れてロシアに入国したと言われている。彼女は遠隔操作で爆弾を爆発させ、その後エストニアに移動した。アブラカダブラ!?』

公表されているビデオでは、犯人とされる人として成人の女性が映っています。著者の情報との違いは分かりかねます。とにかく、この事件は何かのリハーサルなのでしょうか?