Ruský zloděj křičí chyťte zloděje (泥棒が泥棒を）

９月１６日　Ruský zloděj křičí chyťte zloděje　
（ロシアの泥棒は泥棒を捕まえろと叫ぶ）

ロシア外務省のマリヤ・ザハロワ報道官は24日、西側諸国がウクライナに長距離ミサイルを送れば、レッドラインを超えることになり、西側諸国は戦争に参加したものとして扱われると脅した。

＊ロシアは2月24日に正当な理由なくウクライナを攻撃し、レッドラインを越えてしまった。しかし、攻撃的な戦争は、モスクワが好んで持ち出す国連憲章で禁じられている。今回の特別軍事作戦と称する侵略の場合、その意味は明確で、シリアのようにイスラム過激派に侵略されて抵抗する国を助けるために実行されたのではない。

ザハロワは、泥棒が盗んだものが奪われているから、その泥棒を捕まえろと叫んでいる泥棒ようなものだ。（少々ややこしい表現です）

彼女は、ウクライナ軍が前進し、ロシアに奪われた領土を解放している時に、米国に（レッドラインを超える）と警告したのだから。しかし、こうしたメッセージは、主に国内の聴衆、つまり自国民に向けたものであるから、あまり深刻に考える必要はないだろう。

＊ロシアは宗教国なので、クレムリンは旧約聖書にある『風を蒔く者はつむじを刈る（He who sows the wind reaps the whirlwind. 因果応報）』という言葉を忘れてはいけない。

歴史に言及するのが好きなウラジーミル・プーチンは、エカテリーナ大帝の功績よりも、敗戦でロシアがどう揺れたか、日露戦争の敗北で1905年の革命が失敗し、第一次世界大戦の敗北で1917年の革命が起こったことにもっと関心を持つべきだ。