12月29日 戦争は長引く。

投稿日 : 2023.01.14


12月29日 戦争は長引く

Alex Švamberkは年末の投稿で、

『年末の話題の中心はウクライナ戦争だった。300日以上も続いている。多くの人がそれに辟易し、押し黙ろうとしている。これは理解できるが、問題を変えることはできない。戦争はここにあり、続き、すぐに終わることはない』

中略

『ロシアも囚人の供給には限りがあり、誰もが数週間後に墓場に入ることを望むわけはないので、ますます多くの年数、徴兵し続けなければならないとしたら、やがて戦争への反対は高まり始めるだろう。

アメリカでさえ、ベトナム戦争への反対が強くなり、ベトナム戦線から離脱する道を模索せざるを得なくなるまでには、数年の歳月が必要であった。

ソビエトはアフガニスタンで8年間戦ったが、これには1つのプラスがあった。それは、ソビエト連邦の崩壊に貢献したことだ。

私たちは戦争の終結を待ち望むことはできるが、この地球上では、それはすぐにはやってこないだろう』

と述べています。この投稿では、小さな出来事が大戦争に発展するという例として、第一次世界大戦を挙げていますが、続いて、

『朝鮮戦争では、第二次世界大戦の英雄であるダグラス・マッカーサー元帥を呼び戻さなければならなかった。彼は北朝鮮の進撃を食い止め、38度線をはるかに越えて侵略者を押し出すことに成功したが、それは多数の中国の義勇軍を投入して中国の満州に核爆弾を落とそうとしたからである』と述べている。

これは、劣勢に追い込まれた米国同盟軍の起死回生の策として、マッカーサーが紛争地の背後で貢献している満州に原爆を落とそうと考えていたことを指している。

これは第一次世界大戦の例とは別の話を示唆している。朝鮮戦争は、朝鮮半島での南北の対立であるが、背後にある南の米国同盟国と北の旧ソ連・中国との対立である。これをウクライナ戦争の現況と重ねれば、おおむねドニエプル川の西と東を対立軸にとって、米国同盟国とソ連・中国の立場を、NATOとロシアの立場に逆転させれば朝鮮戦争と似た構図になり、ロシアにおけるマッカーサーのアイデアの存在を示唆しているとも読める。

問題は満州に対応するものが何か? もし、クリミア半島を戦後の日本と置くと、核兵器のターゲットは日本になってしまう。日本海、オホーツク海、ベーリング海、そして広い太平洋への多様な道が広がる地域のメリットは、クリミア半島の比較にならないほど多いかもしれない。

ひょっとして著者はそのような状況をも示唆しているのだろうか? この投稿を読むチェコの人々や海外の人々が、この記事をどのように受け止めてるかは興味深い。

朝鮮戦争が、軍事物資の供給基地として機能した日本の経済再生に寄与したという評価だけではなく、また、戦争の原因や結果ではなく、途中の戦況の推移と日本との関係の事実を知ることが、現在のウクライナの状況を理解する上で役に立つことを、この投稿は教えている。