5-a 補足
投稿日 : 2021.12.18
一個の電子による電気分極の振動を表すニュートンの運動方程式は次の式で表されます。
ここでmは電子の質量、eは電荷です。なお、ここでは簡単のために摩擦の効果は無視しています。
今 のように振動するとすると、rは次のように表されます。
この式の両辺にeを掛ければ、分極を次のように表すことができます。
このような分極の集団が一体となって周波数ωで同じ位相で振動すると考えると、物質全体としてのマクロな分極はミクロな分極の密度をρとして、次のように表されます。 なお、pはベクトルですから、向きがバラバラではPは生まれません。
これから、電気変位Dが次のように得られます。これはεEとも表現でき、εはその物質の誘電率で、屈折率の二乗とも表現できます。
マックスウェル方程式によれば、 なので、次の関係式が得られます。
従って、この関係式を満たす解は、ε=0つまり、と、があることがわかります。
前者は横波を表し、εがゼロですので、を考慮して、屈折率nについて次の関係式が得られます。
ここで、 と決めています。一方後者のを満たす波は、波の進む方向kとEが並行ですから縦波になります。この波の周波数は から求まりますが、ですので、とできます。
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