14 余談:ミレーバ・マリッチ・アインシュタイン:追記1

投稿日 : 2025.03.18


アインシュタインの最初の妻、ミレーバについて余談として記してから4年以上も経ってしまいました。

最近はAIが一般にも普及して、従来の「ウェブ検索」の形が大きく変わりました。そこで当時記した記事を別の角度から吟味し深めることが自分でもできるようになりました。

ここではまず、ミレーバが晩年まで住んだチューリッヒの家に現在も残されている記念パネルの内容のChatGPTとの会話を通して考えてみました。写真はかなり前になりますが筆者が撮った写真です。einsteinhouse.JPG白く見えるものがそのパネルです。

これには次のように記されています。

”MILEVA EINSTEIN-MARIC
1875-1948
Studentin der Physik am Polykum (spätere ETH) Zürich Mitentwicklerin der Relativitätstheorie
Ehefrau Albert Einsteins, Mutter seiner drei Kinder Mileva Maric wurde im Serbischen Titel geboren und studierte am Polykum mit Albert Einstein Physik und Mathematik. Nach der Geburt ihrer gemeinsamen Tochter heiratete sie Albert Einstein 1903.
Im März 1901 schrieb er ihr: "Wie glücklich und stolz werde ich sein, wenn wir beide zusammen unsere Arbeit über die Relativbewegung siegreich zu Ende geführt haben!". Mit Einsteins Nobelpreisgeld konnte die seit 1919 geschiedene Mileva Einstein dieses Haus kaufen. 1948 starb sie in aller Stille in Zürich.
Ehrung durch die Gesellschaft zu Fraumünster Zürich, 2005”

以下はChatGPTと筆者との会話です。

パネルにある『1901年3月、アインシュタインは彼女に手紙で次のように書きました:「私たち二人が相対的運動に関する仕事を無事に終えた時、私はどれほど幸せで誇りに思うことでしょう!』と記されていることについて:


筆者:ここで、"Wie glücklich und stolz werde ich sein, wenn wir beide zusammen unsere Arbeit über die Relativbewegung siegreich zu Ende geführt haben!".とありますが、そんなことが可能だったのか疑問ですが、どうなのでしょう?

ChatGPT:「Wie glücklich und stolz werde ich sein, wenn wir beide zusammen unsere Arbeit über die Relativbewegung siegreich zu Ende geführt haben!」というアインシュタインの言葉は、彼とミレーヴァが相対運動に関する研究を一緒に成し遂げることを期待していたことを示していますが、この言葉が実際にどれほど実現可能だったのかについては疑問があります。

実際、アインシュタインの相対性理論は、彼の独自の研究と洞察に基づいており、彼一人の手によって発展しました。ミレーヴァ・マリッチが物理学を学んでいたことは確かですが、彼女が具体的に相対性理論の開発にどれほど関与していたかについては、歴史的に議論があります。

ミレーヴァ・マリッチの役割
ミレーヴァ・マリッチがアインシュタインと共に物理学を学び、一緒に研究をしていたことは事実ですが、彼女が相対性理論の具体的な開発にどれほど関与していたのかについては、明確な証拠が不足しています。彼女がアインシュタインの初期のアイデアに影響を与えた可能性はありますが、相対性理論の数学的・理論的な完成にはアインシュタインの独創的な思考と洞察が大きく寄与したと考えられています。

研究の進展
アインシュタインは相対性理論を発表する前に何度も独自に思索を重ね、数多くの数学的な計算を行っていました。これに対して、ミレーヴァ・マリッチは彼の研究をサポートした可能性はあるものの、相対性理論を自分の研究として完成させることには関与していなかったとされます。つまり、アインシュタインが言った「一緒に仕事を完成させる」という期待は、実際には現実のものとはならなかったと考えられます。

まとめ
アインシュタインの言葉は彼の理想や期待を反映したものであり、実際にはミレーヴァが相対性理論の発展において中心的な役割を果たしたわけではないと考えられています。とはいえ、彼女がアインシュタインにとって重要なサポートを提供し、彼の人生において大きな存在であったことは間違いありません。


筆者:1948 starb sie in aller Stille in Zürich.とありますが、安らかに亡くなったとも読めますが、ひそやかに亡くなったとも読めます。このパネルを送った団体としてはどちらなのでしょうね?

ChatGPT:「1948 starb sie in aller Stille in Zürich」の部分は、確かに「安らかに亡くなった」とも「ひそやかに亡くなった」とも解釈できます。この言い回しには少し曖昧さがあり、解釈によってニュアンスが異なります。

訳し方について
安らかに亡くなった:この解釈では、ミレーヴァ・アインシュタイン=マリッチが静かに、平穏な最期を迎えたことを強調しています。彼女の死が穏やかであったことを示唆している可能性があります。

ひそやかに亡くなった:この場合、彼女が目立たず静かに亡くなったことを指し、死後の公の注目が少なかったことを意味するかもしれません。アインシュタインとの離婚後、彼女の生活は比較的静かで、あまり公に注目されることはなかったため、この解釈が合うとも言えます。

団体の意図
パネルを作成したフラウミュンスター社会(2005年の彼女への功績を称える団体)の意図としては、おそらく後者の「ひそやかに亡くなった」というニュアンスが強いのではないかと思われます。というのも、ミレーヴァ・アインシュタイン=マリッチの晩年は、アルバート・アインシュタインとの離婚後は比較的注目されることなく、静かな生活を送っていたことが知られています。彼女の死は広く報道されることもなく、彼女の人生に対する注目も少なかったため、その死が「ひそやか」だったことを強調したかったのかもしれません。

したがって、パネルが意図しているのは「ひそやかに亡くなった」というニュアンスだと考えるのが自然です。


筆者:ミレーバとアルバートの結婚が破綻した最も重要な要素は何だったのでしょう? 人種問題、宗教、アルバートの母との嫁姑問題?またはほかに?

ChatGPT:ミレーヴァ・アインシュタインとアルバート・アインシュタインの結婚が破綻した理由は、いくつかの要因が複雑に絡み合っていると考えられています。人種や宗教、アルバートの母との関係といった要素は影響を与えた可能性もありますが、最も重要なのは彼らの個人的・感情的な対立と、夫婦としての役割分担に関する問題だったとされることが多いです。

1. 感情的・個人的な対立
仕事と家庭の役割:アルバートとミレーヴァは、物理学を共に学び、研究をしていたという点では非常に強い絆を持っていたものの、結婚後、アルバートのキャリアが急速に発展する一方で、ミレーヴァは家庭や育児に追われる時間が長くなりました。彼女が自身の学問的なキャリアを十分に追求できなかったことが、彼女の不満や感情的な葛藤を生む原因となったと考えられます。

アルバートの無関心と冷徹な態度:アルバートは非常に仕事に没頭していた人物であり、家族やミレーヴァとの感情的なつながりが薄く、彼女が家庭内で感じる孤独や不満を理解しきれなかったと言われています。特に、アルバートがミレーヴァを感情的にサポートすることなく、彼女に冷たい態度を取ることが多かったことも、結婚破綻の一因とされています。

2. アルバートの母との関係

アルバートの母との関係:アルバートの母、ポリーネ・アインシュタインは、非常に支配的であり、アルバートに対して強い影響力を持っていた人物です。彼女はミレーヴァとの結婚に対して非常に否定的で、結婚初期から二人の関係に介入していたと言われています。特に、ミレーヴァがセルビア出身であり、ユダヤ人の家族としてアルバートの母にはあまり好まれなかった可能性があります。このような嫁姑関係の問題も、結婚生活におけるストレスを増大させました。

3. 文化的・宗教的な違い

人種と宗教:ミレーヴァはセルビア出身の正教徒であり、アルバートはユダヤ人でした。このような宗教や文化的背景の違いも、結婚生活に影響を与えた可能性があります。特にアルバートの母がミレーヴァの宗教や背景に対して否定的だったことが、彼女との関係をさらに複雑にした可能性があります。しかし、この点については直接的な証拠は少なく、二人の関係における最も重要な要素ではなかったとも言われています。

4. アルバートの人格と感情的な無理解

アルバートの自己中心的な性格:アルバートは非常に優れた物理学者でしたが、感情面では非常に自己中心的だったとされています。研究に没頭するあまり、家庭内での責任を放棄し、ミレーヴァとの感情的なつながりが薄くなりました。彼のこのような態度が、ミレーヴァの不満を募らせ、最終的に結婚が破綻する原因となったとされています。

5. 別々の人生への分岐
互いの道の違い:ミレーヴァとアルバートは、初めは共に学び、研究に取り組んでいましたが、アルバートが世界的に有名になり、成功を収める中で、二人の間における目標や生活のスタイルが異なり始めました。ミレーヴァは次第に彼女自身の研究のチャンスを失い、家庭の負担を一手に引き受けることになりました。これが二人の関係における疎外感を生み、最終的に離婚へと繋がったのです。

まとめ

結婚の破綻の最も重要な要素は、アルバートの無理解や冷たい態度、仕事への過度な没頭、感情的な疎遠さにあったと考えられます。ミレーヴァは非常に優れた学者であったにもかかわらず、家庭内での役割に追われ、アインシュタインから十分なサポートを受けることができなかったため、不満が積み重なり、最終的には離婚に至ったとされています。